【 治療家はみな 同じ「いのちへの思い」をもっている 】
わたしに示されたサプリメントは、
分子整合栄養医学からみて不足(欠乏)しているとされた
各種ビタミン、ミネラル、タンパク、
アミノ酸を含む8種類でした。
一日量として、以下の量が示されました。
・62粒の、大小錠剤とカプセル
・15gのプロテイン
・2袋の必須アミノ酸
以下に書くことは、
あくまでもわたしの
個人的な体感であることを前提にお読みください。
わたしは
処方されたサプリメントを
飲みきることができませんでした。
正確には、
摂取を一定期間試みましたが
継続ができませんでした。
それはまず、量にありました。
顆粒はまだしも、
一日62粒というカプセル、錠剤。
これを喉に通すことが、大きな壁でした。
多く口に入れて飲み込もうとすると
喉が締まって飲み込めません。
鼻で呼吸をし直して、喉を緩め、ゴクンと頑張る。
しかし飲み込めるのは水だけで
サプリメントは残ったままという状態。
水を含み直すこと数回。
そのうちサプリメントが溶け出して
口の中にさまざまな味がし始め、
不味さにえずき、吐き出してしまう。
仕方なく、1粒、2粒と、
少しずつ飲むことにしました。
しかし、一日62粒。
すべてを胃に収めるのに
コップ何杯分の水を摂ったでしょう。
当然、胃はちゃぷちゃぷです。
あぁしんどかった…
これが最初の感想です。
しかし、そうしてなんとかおさめた後も、
どうにも胃が、気持ちが悪い。
最終的には、下痢をしてしまう。
朝起きて飲む。
昼がきて飲む。
夜がきて飲む。
そのたび、気持ちが悪い、下痢をする。
しばらくの期間、努力を試みたあと、
わたしは真剣に考えました。
これはどうなのだろう?と。
身体は、拒否しているのではないか?と。
そしてわたしは
自分の判断で摂取をやめました。
わたしのこの経過と判断を
昨年の秋、ある医療シンポジウムで
パネリストとして壇上にいた溝口医師に
公開質問する機会を得ました。
溝口医師はおっしゃられました。
「同じようにおっしゃる方が時々いらっしゃいます。
その場合は、最初は少量からはじめて、
徐々に量を増やしていくようにしています。
けれど、それでもどうしても
合わないとおっしゃられる方も
中にはいらっしゃいます。」
公開質問が終わり休憩時間になったとき、
壇上から降りた溝口医師は
わたしのもとへ来て、
自らのちからが及ばず申し訳なかったと
謝られました。
溝口医師の
治療家としての誠実なこの姿勢に、
わたしは本当に頭が下がる思いがしました。
このやり取りは、わたしがいま
医療の「違い」に対して抱くある確信を、
持たせてもらえるきっかけになりました。
それは、治療家はみな
同じ「いのちへの思い」をもっている
ということ。
違いは、手法だけであること。
そして、その違いこそ実は、
治療を望む人々にとって大切な
「選択肢」であれること。
いつも本当にありがとうございます。
今日も素敵ないい一日をお過ごしください。
☆お話会のお知らせ☆
6月27日(金)13時半~15時ごろ
都内某所にてお話会を開催します。
終了後は、対面セッションを予定しています。
詳細は10日ごろお知らせさせて頂きます。