自分への本当の勝負に挑むこと
撮影がおわって
夜景を見ながら
夫とふたり晩ご飯
じーんと涙が浮かんでくるの
今日撮影したみなさんの顔が
いろいろいろいろ浮かんで
緊張して、息をすったり吐いたりして
すこし気持ちがほぐれてきて
ほんのちょっと笑顔が出始める
そんな自分におかしくなって
恥ずかしさで赤くなって
それでもカメラの前で
「頼るものは自分しかいない」という状況に
よしっと臨む覚悟をして
ほんの一瞬でも
「本当の気持ち」で
本当に笑えたり
本当に真剣になれたりする
そんなみなさんの顔
見ているだけで切なくて美しくてたまらなかった
顔を、外見を、
「ひとからよく見えるようにあれこれする」ことと正反対の
「自分への本当の勝負」に挑むことは
生きているうえで
とても価値のあることだと思うんだ
自分をごまかすことはとても簡単
でも、
ごまかし続けることは本当は難しい
いっときでもいい、
自分に真剣になった時間の積み重ねで
人の人生は本当に厚く重く
ゆえに暖かく美しいものになっていくのだと思う
裸の自分にむきあって
それをそのまま愛して生きていく
人生っていいね
真剣にいきるって素晴らしいね
ひとってみんな、本当にうつくしいね