5エレメント〜「火」ってなぁに?
燃える、燃やす 情熱的な火のエネルギー
変化、動きを与える 生きるみなもと
太陽の光は大地に降り注ぎ、すべてを温めます。植物は太陽の光がなくては育ちません。この太陽は「火」のエネルギーのかたまりです。木や葉も燃やせば灰になるように、また生の野菜や肉を温かいスープにするように、日にはあらゆるものを変化、変形させる力があります。体内の体温や消化力、酵素などの分泌や代謝に関わるものは、この火のエネルギーがつかさどっています。
人の性格に「火」のエネルギーがあると、情熱的で、次々とものごとを行う積極性があらわれます。野心に燃え、なにかを達成したいと望みます。正義、道徳を重んじ、正しいものごと、善悪の判断をきちんとします。ただし、火のエネルギーが強くなりすぎると、ときに嫉妬しやすい心を生んでしまうこともあります。
やる気が起きない、すぐにあきらめてしまうなど、火のエネルギーが不足している場合は、太陽の光を浴びたり、南国など温かい場所へ出かけたり、温かいものを食べたりして、火のエネルギーを自然から受けとりましょう。
火の持つ要素
【属性】情熱的、暑い、鋭い、変わりやすい、辛い、臭い
【環境・状態】熱い、太陽がまぶしい
【体】代謝、体温、消化力、酵素
【心・性格】勇気、効率、気づきを大切にする
【生活・生き方】曲がったことが嫌い、思い込んだら情熱的に進む
【食べもの】辛いスパイス、脂っこいもの、酸っぱいもの、塩味や酸味のあるもの、熱いもの
(引用出典:「これ一冊できちんとわかるアーユルヴェーダ」西川眞知子著、マイナビ出版)