スリランカの医療を受けてみるVol.13【エレメント〜ドーシャとプラクリティ】
治療1日目(7月20日)に受けたクッキングレッスンで
キッチンの壁にホワイトボードを見つけたんです。
ホワイトボートは線で3つの枠に区切られ、
V、P、Kと書かれたそれぞれの枠には、部屋番号と、ひとりひとりの名前と、
V.Pとか、K.Pというアルファベットが書いてありました。
このV.PとかK.Pってなぁに?というと
「プラクリティ」というものです。
プラクリティというのは、アーユルヴェーダにおける「その人の本質(本性)」のことで、
その人の基本的なドーシャバランスであり、
もともとそのドーシャが優勢であるために、行き過ぎてバランスが崩れやすいものもことでもあります。
ドーシャってなぁに?っていうと、
宇宙の五元素である風、火、水、地、空が、生体内でそれぞれ2つずつペアを作ることで作られる要素のこと。
(参考:「補完・代替医療 アーユルヴェーダとヨーガ」上馬場和夫著)
わたしたち人間もこの宇宙の一部だから、
5エレメントのうち、どのエレメントを多くもつか?によって
体質や気質などの「質」が、ある程度分類できるのですね。
このあたり、代替医療師Vanillaさんの「エレメントマトリックス」にも通ずる話。
聞いたことがある方なら、むふふふぐふふふって思えるんじゃないかな。
さて、アーユルヴェーダでは、
この5エレメントを3つに分けて捉えます。
- 風と空の要素をもつ、ヴァータ(V)
- 要素をもつ、ピッタ(P)
- 水と地の要素をもつ、カパ(K)
+その組み合わせである
- ヴァータピッタ(V.P)
- ヴァータカパ(V.K)
- ピッタカパ(P.K)
- ヴァータピッタカパ(V.P.K)
によって、表されます。
「風、火、水、地、空」の5エレメントとドーシャについては、
西村眞知子さん著「これ一冊できちんとわかるアーユルヴェーダ」がとてもわかりやすかったので、
別ページに、それぞれ引用記載しました。
5エレメント
ドーシャ
読むだけでもきっと面白くてたまらないけれど、
あなたはどのドーシャ(プラクリティ)?
あの人はどのドーシャ?
やっぱり知りたいし、知っていられると本当、いいんだよね!
もちろん本場(スリランカ)に来て、ドクターに診てもらうのが一番だけど
なかなかすぐには無理ー!って方は
ぜひ、西村眞知子さんの本を手に取ってみてくださいませ。
もちろんもっと詳しく書かれているし、
ドーシャのチェックリストも載っています。
こういうのはやっぱり、ネットよりも「ペンと紙」が絶対にいいよね。。。
さて、話を戻しまして、わたしたちのプラクリティですが、、、
ドクター・ディーニッシュによる問診では、
わたし:ヴァータが強くピッタもある、ヴァータ・ピッタ
宏さん:カパが強くピッタもある、カパ・ピッタ
と出ました。
どうどう?
当たってた?それとも意外だった?
次はそれらに基づいて行われている治療について、綴りたいと思います。
もちろん、治療の一環としての先日の食事もね。
ちなみに、、、ドクターからは、
毎朝、問診があるのだけれど、
プラクティリーについては、今まで一度も口にされたことがありません。
単に伝え忘れているだけかもしれないけれど
ドクターは、そうした分類以上に、
ひとりひとりを細かく観察し、性質や状態を捉えているのではないかと思います。
だから、もしあなたや身近な人のプラクリティを知っていたとしても、
あなたはカパだからこういう人よね、とか
わたしはヴァータが強いから仕方がないのよね、などど
先にドーシャありきで個人の性質を決めつけるのは、やはり少し違うのだと思います。
上馬場先生の本にもあるのだけれど、
人は人生のほとんどを「意識(マインド)」で作っている。
それが地球という場所だと。
だから、生まれ持ったものを変わらないものと決めつけたり、
思い込みというか分類からの先入観で判断することは、なんだかもったいないし、また危険。
もちろん、私自身は治療家なので
より素早くより細かく、その人自身の本質を見極められる「力」を養うことも、必須なのだけれど。
そのためには、まずは自身の健康と、経験と
そして瞑想(頭をクリアにすること)なんだろうなぁと思っています。