冷蔵庫のない暮らし
わたしがずっとしてみたかったことの1つに、【冷蔵庫のない暮らし】がある。
2011年の原発事故のとき、東京では「計画停電」とかいうのをやっていて
もともと蛍光灯が嫌いで、部屋中を一律に照らす照明もまったく置かない、キャンドルライフな我が家なのもあり
世の中があまりにも電気!電気!と騒ぐことを、「電気なんて少々なくたってなんとかなるじゃん」と思いながらも
いざ、自分の暮らしを見渡してみれば、家中に「電気コンセント」があって
そこに繋がれているたくさんの電気コードを、やっぱり抜くことができない暮らしがあって
しばらく眺めるうちに
「そっか、電気コードに繋がれているのは、電化製品のようでいて、実は、その電化製品がなくては生きていけない(と思っている)わたし自身なんだ」と気がつくことになって
なくてもいい電化製品をひとつずつ減らし、便利がもたらす非力?から少しずつ自分の力で生きる、なんてことを、してきた9年だったんだけど
その中でもなんとなくずっとコンセントを抜けなかったものが【冷蔵庫】だったんだ。
今、9年前のわたしと違うのは、冷蔵庫や電化製品を「悪者!」と見ることがなくなったことで(笑)
電気や電化製品が、生活を便利に楽にする、人の作った優しさであることを、十分に理解と感謝をしながらも
冷蔵庫のない暮らしってどんなんだろう?という興味が、密かに、ずっとあって(笑)
それは、冷やして保存するということがないことによって、人間本来が自然と行う食事の感覚を、戻り感じられるんじゃないか?という「食」の興味でもあって
いつか、やってみたい、小さな夢になっていた(笑)
今回、群馬・中之条で借りたお家は、取り急ぎ、2ヶ月という短期で
しかもちょうど11月と、寒くなってくる季節
これは、トライするのに絶好のチャンス!ということで、
今、冷蔵庫のない暮らしを始めて、7日目。
写真は、豚ヒレ肉の塩麹漬け。