すべてのものを一度捨てて 自分の人生を歩く決意
母とは
いつもぶつかるばかりで
愛されているなんて思ったことがなかった。
台所で料理をしながら
私に背中を向けている母を
いつ包丁で刺してしまうかわからない
自分が怖かった。
結婚を決めて実家に行ったとき
もうすでに4年も一緒に住んでいても
親は結婚に反対した。
「親子の縁を切ってでも、一緒になるの!」
母の言葉に気持ちが揺らぎ
親の反応に翻弄されている自分を見たとき
あんなに嫌だと思っていた親の価値観に
自分もどっぷり浸かっていることに、気が付いた。
そのときから私は
自立をしたのだと思う。
親というものからの完全なる独立。
すべてのものを一度捨てて
自分の人生を歩く決意。
あなたがもっとも謝りたい人は、誰ですか?
という問いへ
いま、母への謝罪と感謝の思い。